季節の言葉

2011.09.05

風有草【かざありぐさ】 文・山下景子

 扇の異称です。昔の人は、いろいろなものを草に見立てたのですね。扇は、日本で作り出されたといいます。装飾、儀式、合図、顔を隠すなど、さまざまな用途で使われましたが、語源は「あふぎ(あおぎ)」。あおぐものということですから、まさに「風有草」です。ほかに「手馴草」とも呼びました。いつも手に持って馴じんでいたのでしょう。

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