2014.02.24
露霜【つゆじも】 文・山下景子
端に霜のことをいう場合や、霜と霜のことをさす場合もありますが、普通は、露が凍りかけて、半ば霜になった状態をいいます。 また、歳月という意味も持っています。「星霜(せいそう)」などと同じように、このふたつで、めぐる年月日をあらわしたものです。 はかない命の象徴である露と、白髪(しらが)にもたとえら、厳しいことを暗示する霜。歳月を「露霜」といえるのは、悲しいこと、つらいことを乗り越えてきたからこそなのでしょう。
*季刊SORA2013秋号掲載(文・山下景子)