2013.02.08
霜夜鳥 【しもよどり】 文・山下景子
霜のおりるような寒い夜のことを「霜夜」といいます。昔はそんな夜に「千鳥(ちどり)」がよく鳴いていたそうです。そこから千鳥は「霜夜鳥」とも呼ばれるようになりました。千鳥の仲間には、冬は南方へ渡ってしまう種類も多いのですが、古くから冬のイメージが定着しています。
「ふけぬるか寒き霜夜の月かげもさしでの磯に千鳥なくなり」 頓阿(とんあ)
*季刊SORA2012冬号掲載