季節の言葉

2011.09.26

秋津【あきつ】 文・山下景子 

 古く、「蜻蛉」は「秋津虫」、または「秋津」と呼ばれました。「津」は、「の」という意味の助詞ですから、秋の代表的な虫ということでしょう。
 日本のことを、「秋津洲」と呼んだ時期もあります。神武天皇が国を見渡して、「秋津」の雄と雌が交尾をしている形に似ているといわれたからだとか。それはともかく、実りの秋に、蜻蛉が飛びかう風景は、日本人の原風景といえるかもしれませんね。

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