季節の言葉

2011.10.03

蜻蛉【かげろう】 文・山下景子 

「蜻蛉」とも書きますね。もともと、「かげろう」は「とんぼ」の古称。昔はどちらも同じ仲間と思われていたようです。飛び方が、地面から立ち上る「陽炎」の揺らめきを思わせることから、この名がつきました。
 小さく弱々しい姿の上、成虫の寿命は一時間から数日。古くから、はかないものの象徴とされています。
「あはれともうしとも言はじかげろふのあるかなきかに消けぬる世なれば」よみ人しらず『後撰和歌集』

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