2011.08.01
折見草【おりみぐさ】 文・山下景子
松の異名にもなっていますが、心のことも「折見草」といいました。辞書によると、折によって変わるからだとか。 ところで、古くから私たちは「折見舞」といって、寒暑が厳しいときや病災害のとき、相手を心配して訪問したり、便りを出したりしてきました。心が変わるからというよりも、支え合うために、相手の心を折々に見つめるから「折見草」。そんなふうに思ったほうが、心ももっと輝くのではないでしょうか。