2011.08.15
草枕【くさまくら】 文・山下景子
今では快適な旅を楽しめるようになりましたが、昔の旅は、草を枕に寝るわびしいものでした。そこから「草枕」は、旅にかかる枕詞になります。また、旅そのものをあらわす言葉としても使われました。 「草枕ただかりそめに迷ひ出でてあはれ幾夜の旅寝しつらん」 よみ人しらず『玉葉和歌集』