2013.01.08
霜日和【しもびより】 文・山下景子
「霜日和」「霜晴れ」という言葉があるように、霜のおりた日は快晴。身の引き締まるような冷気がかえって心地よく感じられる一日です。 「空色の山は上総(かずさ)か霜日和」 小林一茶 とはいえ、日がのぼって霜がとけたあとの地面はぬかるみになってしまいます。これを「霜崩れ」といいます。「霜柱」を踏んでサクサクとした感触を味わうのも、霜崩れまでのつかのまの楽しみですね。
*季刊SORA2012冬号掲載