2012.11.09
涼風【すずかぜ】 文・山下景子
「すずかぜ」と読んでも「りょうふう」と読んでも意味は同じですが、俳句ではとくに夏の終わり頃に吹く涼しい風をさすようです。 それにしても季語の中には、月涼し、鐘涼し、露涼し、水涼し、影涼し、燈涼し......。涼しさは、五感で感じるものだったのですね。 「涼風や力一ぱいきりぎりす」 小林一茶
*季刊SORA2012秋号掲載