2011.07.15
草津月【くさつづき】 文・山下景子
旧暦八月の異称のひとつに「草津月」があります。「津」は当て字で、「の」という意味の古い助詞。つまり、「草の月」ということです。次第に暑さもやわらぎ、しのぎやすくなってくる旧暦八月。草花が息を吹き返したようにみずみずしくなるので、「草津月」といったのだそうです。 ですが、草たちは暑さに負けるどころか、ますます勢いづくようです。現代の八月にも、ぴったりの名前ですね。