季節の言葉

2011.06.20

洗車雨【せんしゃう】 文・山下景子

 洗車といっても、自動車を洗うことではありません。織り姫を乗せた牛車を、洗うように降る雨のことで、七月七日の雨という説と六日という説があります。七日の雨は、織り姫と彦星が別れを悲しむ涙雨ということから、「洒涙雨」ともいいました。旧暦七月七日は立秋の頃ですが、現代では梅雨の最中。雨になることも多いでしょう。たとえどんなお天気でも、やっぱりロマンティックな夜ですね。

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