2012.05.08
芽吹き【めぶき】 文・山下景子
「芽生」「芽立」「芽張」「芽差」「芽出」「芽ぐみ」、そして、「芽吹き」......。芽が出るという意味の言葉はこんなにたくさんあります。それぞれ、少しずつニュアンスが違いますが、「芽吹き」の場合は、冬の間じっとこらえていた息を、いっせいに吹き出したような印象です。今度は、あたたかい春の空気を思う存分吸い込んで生長していくことでしょう。
*季刊SORA2012春号掲載